しゃべる以上の大切さ
赤ちゃんとのコミュニケーションの重要性

by Bianca Hoang Dang & アリアナアンダーソン博士

 

あなたがあなたの赤ちゃんと共に過ごす時間は赤ちゃんの未来に多大な影響を与えます:発達的に、神経学的に、社会的に、学問的に、健康的に。それらの影響はすでにおなかにいるときから始まり、赤ちゃんの発達につながります。あなたの未来の赤ちゃんに最高の環境で脳を育てることが大事になります。人間の脳の八十五パーセントは人生の初めの三年で発達するからです。
特に発達の時期は会話をすることによって子供の脳は刺激されます。これは胎内にいるころから始まり、学問的や社会的に関する発達の準備のための礎になります(1). 

あなたの子供とかわす言葉と話は子供の最初の言葉にも影響し、言語の理解、そして語彙の発達にもつながります。はじめ、あなたの赤ちゃんと話すときは一方的だと感じますかもしれませんが、あなたの赤ちゃんのコミュニケーション能力が上がるにつれ、会話に携わる様子がだんだんと増えるでしょう。

 

あなたの赤ちゃんの脳をもっと大きく!

赤ちゃんと会話することは胎内にいるときから大事です。胎内の赤ちゃんに話された赤ちゃんは比較的脳の働きが通常より多いと発表されてます。出生後、生まれる前にお母さんが話しかけられた赤ちゃんは高い確率で母と母の言語を好みます。これは胎内の神経ネットワークの成立が母の会話中の声と言語からの大きな影響があるからです(2).

脳科生物学、心理学、動物遺伝学は親が子供に対して無視や軽視する態度をとると長期的な精神的障害、将来性の低下、やストレスの上昇にかかわるといわれてます (3)。脳科学的には無視され続けられた子供は脳の左半分が発達不足、うつ状態や不安症の増加、記憶力と学習力を指示する海馬の発達不足につながると言われています(4)。赤ちゃんと普段会話することによってこのようなことが起こらないよう避けるのが重要です。

 

基本的な知識の設定

家での会話はお金よりも子供の生物学的な発達につながります。MITでの脳科学研究によると、言語能力と脳の働きの多い子供は社会経済的状況よりも家庭での会話の多さのほうが影響が多かったそうです (5)。会話をすることによって会話でのエチケット、感情の介入、子供たちは社会的にどう接していけばいいか、高い認知力を身に着け、表現力、聞く力、と会話でのリアクションなどの向上につながります(6)。早発の幼児に集中した研究で、特に言語発達の遅れに一番敏感な時期、七か月と十八か月の間で一番、言語能力と認知力テストで高い点をとれた幼児は親が計画的に定期的に話しかける家庭でした (7)。

 

どうやって始めるか

あなたの赤ちゃんと話す一番簡単な方法は自分に起こった出来事を言い聞かせるか、物語を読んだり、質問をしたりです。例えば、あなたが赤ちゃんに食べさせてあげているスプーンについて語ったりとか。赤ちゃんのために作った食べ物について、自分が赤ちゃんの年はどんな感じだったとか。いろんな質問をしてみてください。

そして話すときは赤ちゃんも会話に参加させるべきです(8)。赤ちゃんに話すのではなく赤ちゃんと会話をします。もっとしゃべって、もっと赤ちゃんにあたらしい言葉を聞かせることによって、赤ちゃんの脳はその時、その時の会話に集中します。赤ちゃんと会話することによって赤ちゃんの言語能力とコミュニケーションを高めるほか、脳の発達プロセスに大いに役立ちます。

 

出典

  1. Tricia, T., Ph.D. (2013, September 28). Womb to World: Reading and Talking with Babies. Retrieved April 02, 2018, from https://www.psychologytoday.com/us/blog/smart-baby/201309/womb-world-reading-and-talking-babies
  2. Eino Partanen et al. 2013 “Learning-induced neural plasticity of speech processing before birth” at the Proceedings of the National Academy of Science. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19058856
  3. Winston, Robert, and Rebecca Chicot. “The Importance of Early Bonding on the Long-Term Mental Health and Resilience of Children.” London Journal of Primary Care 8.1 (2016): 12–14. PMC. Web. 4 Mar. 2018.
  4. Teicher MD. Wounds that time won’t heal: the neurobiology of child abuse. Cerebrum: The Dana Forum on brain science. 2000;2:50–67. http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.454.896&rep=rep1&type=pdf
  5. Hardach, S. (2018, February 28). How you talk to your child changes their brain. Retrieved April 02, 2018, from https://www.weforum.org/agenda/2018/02/how-you-talk-to-your-child-changes-their-brain/
  6. Raising Children Network. (2015, September 10). Talking with babies and toddlers: Why it's important. Retrieved April 02, 2018, from http://raisingchildren.net.au/articles/talking_with_babies_toddlers.html
  7. Caskey, M., Stephens, B., Tucker, R., & Vohr, B. (2014, March 01). Adult Talk in the NICU With Preterm Infants and Developmental Outcomes. Retrieved April 02, 2018, from http://pediatrics.aappublications.org/content/133/3/e578
  8. Radesky, J. S., Carta, J., & Bair-Merritt, M. (2016). The 30 Million–Word Gap. JAMA Pediatrics,170(9), 825. https://archpedi.jamanetwork.com/article.aspx?doi=10.1001/jamapediatrics.2016.1486